2004年7月5日 言い訳と 裏の読み方と とりとめのない話

 久々の更新で本コーナーの好きなマニアの皆様、たいへんお待たせいたしました。

 言い訳になりますが、本ページの更新が中々できなかったのは、いわゆる多忙だったからであります。
 逆をかえせば、よく更新してるときは、本業の仕事が暇である、ということであります。たしかに、2−4月は年度末で当社もおかげさまで大変に忙しくさせていただきました。そういう時期はなかなか更新できません。

 このように、世の中を裏から読むのは、頭の体操でもあり、生きていくうえでの知恵でもあります。物事を正面からばかり見てると商売のネタは見つけることができないし、時流に流され、結局なにも残らなかったりします。こんな裏読みもあります。

・激しく広告を出しているお店(飲食店など)はあまりおいしくない。
 客が来ないから激しく広告を出しているのである。客が列を作ってひっきりなしだったら広告は不要でしょう。
 同じく、激しく広告を出して会員募集、入会金を前払いで払わせる業者は、その入会金が戻ってこないことが多い。・・  など

・超大金持ちは孤独である。
 芸能欄を見てると、女優やアイドルが恋人を作ったり、結婚したりがニュースになっています。お相手は一般に同じ業界の場合も多いが、いわゆる年商何億の青年実業家だったりします。

 お気に入りのタレントが結婚したりすると、どうなるものでもないが、ちょっぴり嫉妬したりする男性も少なくありません。最近ではこの青年実業家とはだいたいIT関連企業の社長ことが多い。・・ということは小生も同じIT関連なわけで、とするとチャンスがあるかも・・、しかしよく考えたら小生は青年ではなくもはや中年であるところが悲しい。さらにお金がないのがもっと悲しいのであった。

 悲しい現実はさておき、色々なビジネスで異様にお金持ちな人たちがいます。東京の中心地の高層マンションや、高級住宅地の豪邸に住んでいたりします。高級外車を何台も持っていたり。イタリヤ製スーツが何着も、ロレックスなどの宝飾時計を何個も持っていたり。すごいですね、あこがれますか?

 テレビのバラエティ番組でお宅訪問などを見てると、たしかに宮殿のようにすごいのですが、どうもあこがれにはならない。よく見ると、だいたい家族がいらっしゃいません。例えば子供が小学校で書いた拙い絵が何枚か壁に貼ってあったり、教材やおもちゃが散乱していたりすることはありません。これを貧乏くさいと見るか、小生のような子供のいない家庭からすると、逆にそれが別な意味でうらやましいと感じることもあるわけです。

 実際、個人事業主で年商何億も稼ぐ人間はかなり多忙であり、そのビジネスにものすごい集中力を費やし、正直、奥さんや子供に手を焼いている暇がないのも現実ではないでしょうか。家族を省略し、ビジネスを配偶者として、人生を一人で突っ走るということなんでしょうか。

 人によっては、「儲かりさえすれば業種はなんでもいい」と公言する経営者もいます。小生からすれば、例えばパソコンを売ってる会社ならば、少なくともその経営者はパソコンが好きであってほしいと思う。物が何であれ転がしてると儲かるからという人から物を買いたくない気持ちがちょっとあります。
 球団を買おうとした、某青年実業家は、例えばお母さんに買ってもらったグローブがうれしくて抱いて寝た少年時代を経験してるんでしょうか?

 お金持ちの人にとって、外車やスーツはお金を出せば簡単に手に入れることができます。お金の臭いをかぎつけた連中ばかりがにじり寄ってくることも知っているでしょう。人間くさい付き合いはどうしてもできなくなって、ほとんど仕事関係になっているのも事実でしょう。あまり、乗ることのない何台もの車はガレージで次第に不調になってきます。 自動巻きのロレックスは、使わなければ2日目には止まってしまいます。使用するときに別な中国製クオーツ時計を見ながら、毎回時刻あわせをしなければなりません。
 本当は孤独を紛らわせるために何台もの車やら時計やら、すり寄ってくる女性にお金を使い続けているのかもしれません。

 学生時代にアルバイトのお金をためてようやく手に入れた中古車やギター、うれしくて、車の中で一晩寝たり、調子が悪いと手を汚して色々いじってみたりする。この楽しみを決して忘れない人間でいたいと思います。

 家族や子供のように、「手がかかる」、「時間がかかる」、「思ったように動かない」、「面倒だ」というのにかかわらざるを得ないのが、ある意味、本当の贅沢かもしれません。
 ここのところは絶対アウトソーシングしてはいけないでしょう。それそのものが人生を生きることの意義に違いないと思います。