イギリスのEU離脱 とりあえずおめでとうございます。

 国民投票でわずかの差ではあるがEU離脱が決まった。ここまでの僅差ということは
仮に残留が決まったとしても約半数は離脱したいのだから、混乱は必至だろう。
 残留を支持していたジョー・コックス議員が射殺されました。たいへんお気の毒では
あるが、つまり殺したいほど残留がいやな人がいるということだ。犯人はもちろん許され
るものではないが、「気持ちは分かる」という人も多数いることだろう。

 離脱派はなんで欧州のあいつらに命令されなきゃいけないんだ。難民が勝手に入ってき
て職が奪われた。変な連中が仲間同士集まってコミュニティを作り、なんか犯罪の温床に
なってるんじゃないか。気味が悪い。という肌感覚があるのだろう。

 一方、残留派は経済的な理由が主で、貿易等のグローバル企業には少々痛手かもしれな
い。また、結局そこから利益を得ている議員や関連会社、つまり利権グループが支持層
となるだろう。一般庶民にはなんの関係もない。昔でいえば資本家と労働者の対立、
今風に言えば、一般国民とグローバル資本家との対立が具現化したことになる。

 前述のごとく、イギリスのことはイギリスで決めることができる、当たり前ではないか。
 関税から金利から好きなように決めるがよい。ポンドを残しておいて本当に良かった。
そういう意味での猫社長からの「Congratulation おめでとう」である。

 社会科で習うが日本では過去に「日米修好通商条約」という不平等条約があった、明らか
に不平等なのにサインしてしまうバカがいるのかと思うのだが、これがいるのである。
 自国の体制がそろってない(軍事的対抗手段がない)とか、担当者が懐柔されてしまうとか。
もちろん相手側は強大な軍事力を見せつけて「あばれちゃおうかなー」と交渉に来るわけだ。
 この条約が解消したのは日清戦争に勝ってからだ。つまり日本を甘く見れないと思わせる
必要がどうしてもあるのだ。今日でも多くの国会議員がゼニトラ、ハニトラでどこかの国に
懐柔されているという現実を意識しておいたほうがいい。露骨な軍事威嚇はめったに行えな
いが、「やるときゃ、やるかもねー。」くらいのスタンスでいることが重要である。

 さて、マスコミでは「経済に混乱が起きて、株価が下がり・・」と言ってますが、まず、
なんでそれが日本の株価に関係あるのか説明してほしいです。明日、離脱するわけではなく
まだ2年も先だ。その間にソフトランディングする対策をとるに決まっているではないか。
腐っても(失礼かな?)大英帝国、とっても狡知な白人集団、金融牛耳り大得意の民族。
何でも賭け事にして保険システムを構築した民族。EU離脱くらい屁でもないはず。逆に
これからが恐ろしいかもしれない。