結婚をコスパで考えるは無粋なり

 我が国の少子高齢化問題を改善するためには
バッコン的な対策が必要である。下品なダジャ
レはこのくらいにしておいて、実際は少子問題
はまず、適齢期の男女が結婚しないことが大き
な原因であることは間違いない。また、結婚年
齢が近年になるにしたがってますます上がり、
女性では34−38才くらいで結婚できれば、
上出来というありさまである。仮に出産しても
子供は1−2人がいいところである。さらに独
身のまま、つまり結婚しない人生を選ぶ人達が
多数いるため少子高齢化の押し寄せる波に抗
うことは困難である。

 政府は、働き方改革やら待機児童ゼロなどの
対策を取ってはいるが、全く効果は期待できな
い、近所の保育所に空席があるのを確認したら
「じゃあ、結婚するか」ということはあり得な
いのである。


 テレビを見れば分かるが、新婚やカップルを
いじるバラエティ番組で例えば「新婚さんいら
しゃい」を見ても、まず年齢は30代−40代
がほとんどである。古すぎる例かもしれないが
トニー谷の番組「アベック歌合戦」でだいたいカ
ップルは22−23才くらいのカップルが多く、お
チビだった小生も大人になったら22才くらいで
結婚するもの思っていた。

 小生は男なので、女性の結婚に踏み切る気
持ちの詳細までは分からないが、男の立場でい
うと、つまり周りの人間たちの結婚を決めてい
る場面を分析すると、こういうことが多い。

 会社内で昇進なり、役付きになって、自分も
社会でやっていけるなと自信を持った時、あ
るいは固い会社に就職が決まった時などが一つ
の区切りとして意識される。
 大学時代に付き合っていたカップルが卒業、
就職したのちに結婚することも多かった。

 年収の大小というよりは経済的な安定が保証
されると男は自信を持つ。自信があるとプロポー
ズの度胸も出るというものだ。後はブルドーザ
のように押すだけやー(ちょっと乱暴か)

 結婚前の男はこんな考えを持っている。
オレはちゃんと家族を食わせていけるのだろう
か?これはまだ健全である。先のように仕事を
頑張ってある程度カッコがつけば何とかなる。
 ましてや、高度成長時代なら年々少しずつで
はあるが、年功とともに給与も右方あがりであ
った。

 つまり、国や政府がやるべきは保育園よりも
経済成長なのである。安定して成長する産業こ
そすべての源なのである。

 こういうのもいる、少しばかりお利口な男だ。
結婚することになんのメリットがあるのだ。
 一緒に暮らしてなにかいいことがあるのだろ
うか?例えば週に2回くらい家政婦さんに家事
を依頼し、月に1−2度風俗に行くとして・・
 電卓をたたいてみると、結婚する意味が・・
 家政婦さんも風俗もこちらの都合のいい相手
ではあるが、妻となればすべてが都合がいいと
いう訳にはいかず、当然自由も制限される。
 数学の得意な男なら電卓からどのような回答
を導き出すのか・・

 電卓から出ない答えを教えてあげよう。若者
の結婚よって、子供ができる。しかも、自分の
遺伝子を持った世界に一人だけの存在なのだ。

 ニワトリが玉子を生むように女はポンと出産
してると思っているおバカ男子も少なからずい
ることだろう。違うんだ、女たちは君の、自分
たちの子供を命がけで産んでくれるのである。
一昔前なら母は死ぬ場合もあるのである。

 我が子を手にしたときの実感は男と女では大
きく違うだろう。男は最初あまり実感がない。
しかし徐々に、さらには年数を経るごとに我が
子というものがどれほど愛しい存在であるのか
否応なく分かってしまうのである。
 自分の命より大切な存在がそこにあるのだ。

 さあ、君もそんな存在を抱きしめてみたいと
思わないか?
 命短し恋せよ乙女・・

 さて、実際に結婚までは・・どうかなと迷っ
ている御仁に言いたい。よくよく考えると・・
この人でいいのか?もっと素敵な人がいるかも
しれない。あとで不幸にならないか?絶対に失
敗したくない。考えれば考えるほどプラスより
マイナスが目立つことになる。

 「営業も結婚も勢いとタイミング」というキー
ワードを送りたい。

 あの時ああしておけばなどという後悔は人生
すべてにおいて付きまとうのである。結婚ばか
りではない。その時、その時で最善の努力が人
生そのものである。

 歌舞伎の市川海老蔵氏、美人奥様は残念なこ
とに若くして、天国に召されてしまった。
 彼の人生は失敗だったのか?そうではない。
 彼は堂々と自分選んだ人生を歩んでいるので
ある。

 若者たちよ、恐れずに飛び込んでいくがよい。