キングオブコントと審査員

 キングオブコント2021「空気階段」優勝おめでとう
ございます。
 
 テレビ中継された組は厳しい予選を突破した人た
ちなので、どの組もレベルが高く、面白かった、小生
漫才よりもコントの方が好きである。漫才の話芸もい
いが、セットを作って、衣装を着て、ストーリーにそっ
た話芸とアクション、総合的なエンターテイメント。コ
ミカルなチャップリン映画以外にあまり外国でこんな
のを見たことが無いので、日本独特のものかもしれ
ない。ドリフを見て育った世代なので、レジェンドとい
えばドリフターズであり惜しくも亡くなった志村けんさ
んであろう。氏の死後コントの火が消えたかの様で
あったが、こうして若手が活躍してくる現状を考える
と炎は引き継がれ益々の成長が期待できるだろう。

 さて、審査員は
松本人志(ダウンタウン)
飯塚悟志(東京03)
小峠英二(バイきんぐ)
秋山竜次 (ロバート)
山内健司(かまいたち)

の5名である。いずれもベテラン、あるいは重鎮とい
ってもいいだろう。どのような基準で採点してるかは
素人には分からないが、各員の経験で判断している
のだろう。おそらく出場者の普段の活動/言動や、言
葉を交わした経験もあるだろう。破滅的な人生を歩む
芸人もいるかもしれないが、「コイツはアカン」と
いう組は予選できっと排除されているのだろう。

 もしこの審査員の中に半分くらい素人が入っていた
ら、適切な評価ができるのか分からない、当たり前だ
が、例えば、フィギュアスケートの採点をする審査員は
みな経験者または専門家である。これで正しい評価が
できるのだ。

 さて、今回の自民党総裁選挙だが、つまり全国の素
人は「河野氏」を選んだが、議員票 つまり、彼をよく
知っている専門家は圧倒的に「河野氏」を排除した。
 つまり仲間から「コイツはアカン」と烙印を押された
のだ。結果的にバランスのよい「岸田氏」が総裁に選
ばれた。

 これは民主主義の弱点を露呈しているのだ。どうい
う事かというと、民主主義はみんなの意見の集合だか
ら優れているのではないかと思いきや、かなり怪しい
面がある。
 選挙をする人が全員審美眼があればいいが、かく
のごとくボロボロと言わざるをえない。テレビによく
出てるから、イケメンだから、話が短くてわかりや
すいから、こんな表面上の薄っぺらな判断に頼って
はいけない。
 近々選挙がある、候補者選びは、過去の言動を調
べて、正しく判断したいものだ。地元の議員にはどし
どし声を届けた方がいい。どの候補も、ネットに「ご
意見」を受け付けるバナーがある。ブロックするよう
なヤツは・・・・ ということだ。
 聞いてるか? 太郎!!!