| 沈黙の艦隊 すでにロードショウは終了し、今はAmazon Primeで鑑賞できるようだ。 イスラエル、米国がイラン攻撃を続けている。とりあえず軍事施設などを中心に攻撃し、なるべく民間人の被害が少ないように行動しているらしい。当初の学校爆撃で子供たちの犠牲が・・という報道もあったが、イラン革命軍の誤射という説もある。イスラエル・米軍が理由もなく学校施設を爆撃することはないだろう。一方イラン革命防衛隊は周辺諸国に目暗めっぽうのミサイル、ドローン攻撃で、同盟国と思われる中国タンカーにも攻撃。さすがの習近平も怒っていいのか悩ましいことだろう。 小生は戦後生まれで、大東亜戦争時の日本国が、どのような流れで戦争に突入したのかは分からない。さらに戦後の不敬教育の中ではその辺のことを教えられた記憶がない。あるいは聞いたかもしれないが、印象に残らなかったので、記憶にないのだろう。 逆に近年の戦争についてはリアルタイムで見聞きしているが、ネットが今ほど発達していない時代では色メガネの記者がどこかで聞いた話をそれらしく記事にしたオールドメディアから取得する。しかし記者やデスクがアレなもんだから、何度新聞を読み返しても「ようするになんで戦争になっちゃったの?」という疑問に明確な回答を見つけられなかった。もっとも記者が現地に飛んで、取材をしたところで、末端の些末情報しか拾ってこないだろう。第一今時の大手新聞の記者は危険地帯には取材に行かない。戦場カメラマンのような度胸のある人から情報を買って記事にしてるのだろう。 さて、ネタバレになるかもしれないが、かわぐちかいじ作「沈黙の艦隊」は1988-1996連載。当時の時代背景として、ちょうどソ連崩壊、東欧諸国独立が重なる。また、1989年は中国天安門に自由を求めた若者たちが集まり、それを中国人民解放軍が踏みつぶす。連載中のかわぐちかいじ氏も少なからず衝撃をうけただろう。氏はなぜ戦争が起こるのか、それは防ぐことはできないのかということを作品に託していった。大国は自国の利益だけを考え、弱小国を蚕食対象としか見ていない。当時の大国といえば、米国でありソ連であった。強大な軍事力があれば思うがままの展開をしてしまう、これを誰かが止めることができないのか・・ 「沈黙の艦隊」では核を搭載した原子力潜水艦、どこに出没するか分からない。さらに主人公 海江田四郎の圧倒的な操艦技術により誰もこの原潜を止めることができないのである。まさに世界最強の兵器である。後の作品につながるかもしれないがこの原潜そのものが小さな一国なのである。向かった先はニューヨークの国際連合。この国際連合下に世界最強の「沈黙の艦隊」が帰属すれば、わがままな国はその力にひれ伏し、世界平和を実現できるのではないかと主人公は考えた。もちろん作者かわぐちかいじ氏の考えもあったのだろう。 物語の最終ではこの艦長が国連総会での演説中に狙撃される。海江田艦長は脳死状態に陥るが心肺停止には至らず、その心音が世界に発信され、世界中の人々が「核兵器撤廃」「世界政府の樹立」を考えるところで終わっている。 物語としては感動的だ。しかし2026年の今考えてみれば向かった先「国際連合」は相手が悪すぎた。世界平和に対し全く機能も寄与もしていない。なんですかあいつら? 世界中からお金集めて、どっかの変な連中に配って、キックバックを懐に着服する腐りきった組織になりさがっている。漫画連載当時はまだマシだったのだろう。だが今はダメだ。 国連が機能しない現代で世界の秩序を保つにはどうしたらいいのか。強大な軍事力を持った大国、今なら米国が世界秩序をコントロールすることになるのか、ただし この米国が常に世界平和に対し健全な行動をとるという前提が必要だ。大統領がクリントンやオバマだったころを考えると「なんてことをしてくれるんだ」ということをさんざんやってきた。国連とたいして変わらない。 さて、世界平和は横において、とりあえず今回のイラン戦争については原因と経緯が比較的はっきりしている。 歴史をすこし遡れば、中東関連では必ずイギリスの蒔いた種が遠因となっている。悪いのはいつでもイギリスといってもいいだろう。それはそれとして、イランの大まかな歴史は、イラン革命(1978)以前は米国の支援により石油産業も活発、世俗主義で比較的豊かにやっていたが、皇帝たちばかり儲けやがってという心の力学と、まじめにイスラム教を実践して、正しくアッラーに帰依すべしということでイラン革命、すなわちイスラム原理主義の国に変わったのである。宗教ではあるが、金持ち資本家を〇して、財をすべて自分のものにするという流れは共産主義革命と同じである。 神が望むなら(インシャラー)という訳の分からぬ文言がついてるのが宗教らしいところである。宗教だから経典はある、しかしそれを勝手に解釈する法学者が最高権力を握っている構造。慈悲深い宗教ならそれはそれでいいだろう。しかし、このイスラム教は中々迷惑な宗教で異教徒に対しては、徹底的にきびしい。おそらく千年以上前のウラミツラミを今でも持っている。十字軍もどっちもどっちか。そこで、イスラエルを小悪魔、米国を大悪魔として、地球上から殲滅することを教義としているのだ。そのための武器、兵器の自国開発に余念がない。さらに徹底するには核武装。抑止力のための核武装ではなく、攻撃するための核開発。世界のテロ組織への武器、資金援助。何がしたいの?「はい、異教徒を殲滅し、地球をイスラムで統一して自分がトップになりたいのです。」という人達。突撃要員信者には、君は死んだら天国に行けると教え込む。ダマされる方が悪いのか?暇さえあればイスラエルを攻撃の日常。おそらくコーランの拡大解釈も含まれよう。 どうする?こんな国。 法学者の拡大解釈によって、異教徒を殲滅すべしという教義。それはイヤだという国。じゃあヤルしかないね。この戦争をやめさせる方法があるとしたら、その教義を捨てなさい。世界の人たちと平和共存しましょう。と説得できるのかどうか。無理でしょう。こういう考えに凝り固まっているので説得は不可能。戦争は起こるべくして起こっている。 インシャラーということで彼らは自らの「創意工夫」や「考えること」を捨ててしまっているように見える。そこから文化芸術が芽吹く要素が見当たらない。方針転換は上から言われなければ自分からはできない。そういったら失礼なのか・・謝る。 日本にいるイスラムの人たちの中には危険な人もいるかもしれない、しかし、教義をどう解釈しているか分からないが現実社会と折り合いをつけて生活している。折り合いを付ける、これが国全体でできるものなのか? |